Armbian のレポジトリミラーを指定する
Armbian は Debian GNU/Linux を ARM プロセッサの SBC に最適化したディストリビューションです。非常に多くの SBC をサポートするだけでなく,とても簡単なインストールと高い安定性を実現しています。
Armbian では,Debian のレポジトリとは別に Armbian 専用のレポジトリが使われています(apt.armbian.com)。現在の運用では,専用レポジトリへのアクセスは geoip に基づいてリージョンごとのミラーサーバに分散されるようになっています。
ところが,アジアでは中国本土にしかサーバがなく,日本からのアクセスでは異常に遅く不安定です。そのため,北米のサーバにアクセスしたほうがまだ速いという状況になっています。それだけでなく,他のリージョンのサーバでも,かなり遅いものが混ざっています。
このままだと接続エラーでアップデートが頻繁に失敗してしまうので,ミラーサーバを明示的に指定する必要があります。最新のミラーサーバのリストはウェブでは見つかりませんでしたが,Armbian の設定ツール armbian-config
でミラーサーバの設定ができます。
armbian-config
は,Armbian システムでアップデートの上 apt install armbian-config
とすれば導入できます。
root 権限で armbian-config
を起動し,”Personal” > “Mirrors” と辿ると,最新のミラーサーバ一覧からひとつのサーバを明示的に指定できる設定画面が開きます。掲載されているサーバへ実際にアクセスしてみて,日本からのアクセスがなるべく速いものを選択します。
自分の場合は,armbian.hosthatch.com (米国のホスティング業者らしい)を選択することで安定しました。
それにしても,けっこう有名なプロジェクトなのに,ここまでミラーが偏っているのはどうしてなんでしょうか?
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