拡張機能 Auto Tab Discard の設定
概要
Auto Tab Discard は Firefox および Chrome/Edge/Opera に対応したブラウザ拡張機能であり,一定時間経過後にタブの内容を破棄することで RAM 消費を節約します。
この種の拡張機能の中では抜きん出てユーザ数が多く開発も活発なもので,Firefox では「おすすめの拡張機能」に選ばれて Mozilla によるモニタリングの対象となっているためセキュリティ上も優位です。
ただ,Auto Tab Discard は多機能すぎて設定が煩雑です。
本稿では,私が Firefox で Auto Tab Discard を使用する場合に初期設定から変更している項目を紹介します。
Auto Tab Discard 個人的設定
プロセス数を制限する (Firefox)
- ハンバーガーメニューから「設定」をクリック。
- 「一般」>「パフィーマンス」で,「推奨のパフォーマンス設定を使用する(U)」のチェックを外す。
- 「コンテンツプロセス数の制限(L)」を 2 またはお好みの数に設定する。
Auto Tab Discard とは関係ありませんが,プロセス数を制限することで RAM 消費を抑えます。ただし,安定性が損なわれるほか,プロセス数が少なくなるほど RAM の解放が遅くなる傾向があるので,体感的には 2 以上に設定するのがいいように感じます。
プライベートウィンドウでの実行を許可 (Firefox)
- ハンバーガーメニュー -> 「アドオン」をクリック。「拡張機能」から,Auto Tab Discard をクリック。
- 「プライベートウィンドウでの実行」のトグルスイッチを「許可する」に変更。
プライベートウィンドウでもタブの破棄が実行されるようにします。
アドオンの設定
- ハンバーガーメニューを開き,「アドオン」をクリック。「拡張機能」から,Auto Tab Discard をクリック。 (Firefox の場合)
- 3点メニューを開き,「設定」をクリック。(同上)
タブの非アクティブ時間が次の値 (分) 以上で [10] (0分でタブの破棄を無効化) そのタブの合計が次の数を超えている場合、自動でタブを破棄する [6]
前の空欄にはタブの内容を破棄するまでの時間を,後の空欄にはタブの破棄をする合計タブ数を入力します。初期設定はそれぞれ 10 分,6 タブです。
数値を減らすとタブが破棄されやすくなり,より RAM を節約できます。タブの内容が破棄されてから実際にメモリが解放されるまでにはしばらくかかるので,swap を極力減らしたい場合は厳しめに設定することがおすすめです。ただし,再読込に時間と CPU / ネットワークリソースを消費することになるので,バランスを考慮する必要があります。
以下は個人的な目安です。
空きの(システム以外の) RAM 容量
~ 1GB : 3/3
~ 2GB : 6/6
~ 4GB : 10/6
タブの右クリックメニューに破棄メニューを表示する (対応している場合)
手動で即時破棄できるようにする機能です。通常は不要だと思われます。チェックボックスのチェックを外します。
リンクの右クリックメニューに「リンクを新しい破棄済みタブで開く」選択肢を表示する
内容を読み込まずにタブを開きます。これは利用状況によってはかなり便利な場合もあるはずですので,右クリックのメニューをシンプルに保つことと天秤にかけて決定するとよいでしょう。不要な場合はチェックボックスのチェックを外します。
破棄したタブにシンボル (💤 または ⏻︎) を挿入する (可能な場合)
title に絵文字が挿入されます。個人的にはタブの内容がわかりにくくなると感じます。これにはチェックボックスがないので,右の入力欄にある「💤」を削除します。
設定を保存
右下に「設定を保存」ボタンがあるので,忘れずに押します。
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