Raspberry Pi Pico
Raspberry Pi Pico が気になってきたので調べてみています。
これは Arduino くらいの規模感のマイコンボードですが,Arduino とは異なり,コントローラは ARM Cortex M0+ です。今のところ財団謹製 RP2040 だけがサポートされており,このコントローラは単品でも販売されています。Raspberry Pi Pico は基本的には MicroPython で開発します。C で書くこともできるほか,サードパーティでは Arduino IDE で開発できるようにするとともに標準 API に対応させられるライブラリも存在します。
品質にばらつきがあるノーブランドの Arduino 互換 / ESP32 ボードと違い,品質が安定していることが期待できるのは大きな強みかもしれません。しかし,仕様について見ると,Raspberry Pi Pico は他のボードと比べてことさらに魅力的というわけでもありません。性能としては同じくらいの値段の ESP32 のほうがずっといいですし,ESP32 と違って Wifi も Bluetooth もありません。
仕様面で目を惹くのは USB ホスト機能に対応していることです。これまでのこの価格帯のボードではどれも USB ホスト機能は利用できず,たとえば Arduino では 3000 円以上する高価なシールドを追加しなければいけません。Raspberry Pi Pico であれば本体だけで USB ホスト機能を持っており,この点は Raspberry Pi Pico 独自の強みであると言えます。しかし,HID などごく基本的なものを除けば自分でドライバを実装しなくてはいけないので,現実的にはそれほど役に立ちません。
通販だと送料が高いですが,店頭で買っても 580 円(千石)のようなので,また秋葉原に立ち寄る機会に試してみたいところです。それまでにプログラマブルキーパッドなんて別にいらないという事実に気づいていなければ,ですが。
しかしこれ,なんで Raspberry Pi の名前を冠したのかなあ。紛らわしいだけで良いことなんて何一つないと思うんですが。
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