ビフレステック/リコー “固体型色素増感太陽電池搭載 SMART R MOUSE”

類を見ないギークなマウス

ビフレステック/リコー “固体型色素増感太陽電池搭載 SMART R MOUSE” を購入しました。

これはリコーが自社の「固体型色素増感太陽電池」を世に問うために企画したもののようで、価格設定もサンプル品程度の非常に低廉なものです。

ところで、 “固体型色素増感太陽電池搭載 SMART R MOUSE” の実際の発売元はビフレステックという聞き慣れない会社です。ビフレステック社は太陽誘電の関連会社とのことで、Li-ion バッテリではなく太陽誘電製の Li-ion キャパシタが採用されています。これもこのマウスの大きな特徴といえます。

しばらく忙しくて手が離せないのですが、限定生産品のため、とりあえず写真と使用感だけ簡単に掲載しておきます。11 月中旬以降レビューらしくするかもしれません。

写真と使用感

SMART R MOUSE 後面

筐体は折りたたみ型です。

このマウスの特徴である太陽電池が目立ちます。少し引っ込むように配されているため、普通に握るぶんには触れることはありませんが、何かの拍子に触れてしまうことがあります。

なお、太陽電池はむき出しではなく、透明のプラスティックカバーに覆われています。

筐体は非常にチープであり、質感は値段なりです。ただ、精度は概ね良好です(個体差はあるかもしれません)。

SMART R MOUSE 太陽電池・キャパシタ

背面のシェルを取り外すとこのようになっており、太陽誘電製 Li-ion キャパシタが確認できます。これにより 90 秒の超急速充電を実現しています。反面容量は小さいようで、本格的に使うと毎日の充電が必須です。

充電は USB Type-C コネクタを使います。マグネット着脱式のケーブルが標準添付されています(おそらく規格準拠の関係で公式には独自コネクタという扱いにするためではないかと思います)。

SMART R MOUSE 前面

スイッチははっきりしたクリック感があり、使用感は良好です。ただし、音は大きい部類です。

ホイールはロータリーエンコーダではなくタッチセンサとなっています。意外にも感度が高く使いやすく、MS の似た仕組みのものと比べても遜色ありません。

光学センサは一般的な赤色 LED で、感度は高めに設定されています。特に無理な補正や取りこぼしはなく快適です。なお、センサは 2 ピースの前側(スイッチ側)に配されています。

2.4 GHz 帯プロプライエタリ無線マウスであり、レシーバは筐体裏面に磁石でくっつけて保管できます。

ここはツメを折る危険が大きいと判断したため分解していません。思ったより気に入って常用したくなったのと、スイッチを交換するまでもなく使えますので……

USB VID/PID は 1d57:fa60 となっており、英国で低価格な PC 周辺機器を企画・販売している Xenta という小規模ベンダの 2.4 GHz 帯無線マウスに割り当てられているもののようです。ビフレステック社は業務用機器の設計等がメインの会社とのことであり、この低価格なマウスを量産するにあたっては、一定部分をこのベンダに委託したものと思われます。

今回はここまで。

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