Windows で CPU 使用率を 100% にする方法

冷却ファンの動作を確認するなどで,作為的に CPU 使用率を 100% にしたい場合がある。

Linux の場合,通常 openssl コマンドが標準で導入されているので,以下のようにすればいい。

$ openssl speed -multi [スレッド数]

たとえば 2コア4スレッドなら,以下のようになる。

$ openssl speed -multi 4

もともとは暗号化のパフォーマンスを確かめるための機能のため,timeでも挟んでおくとだいたいのパフォーマンスも把握でき,一石二鳥である(もっとも汎用的なベンチマークの代わりにはならない)。

さて,Windows で,標準環境で利用できるコマンドだけで CPU 使用率を 100% にするにはどうしたらよいか。

結論から言うと,スレッドの数と同じだけ PowerShell のインタラクティブシェルを立ち上げて,以下の無限ループに入るワンライナーを実行すればよい。

while (1) {}

Ctrl + C で抜けられる。

なお,単なる無限ループなので,低スペックなマシンでは操作を受け付けなくなる可能性がある。以下のようにして(openssl speed と同様に)自動で抜けることも可能だが,まあ美しくはない。

for ($i=0; $i -ne 999999; $i++) {}

本当は一発でプロセスをフォークしたいところで,一応その機能もあるようだが,コマンドがヘンテコで長いので入力が面倒だし,そもそも忘れそうである。まあこのへんは Windows の流儀である。

上記手順であれば,GUI による操作こそが多いが入力する必要があるのはこれ以上ないほど単純なワンライナーだけなので,とっさの時にも出てくるはずである。知っておくと便利だろう。

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